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2022.02.15

業界初! “廃棄される卵の殻をガラス原料に再利用し、廃棄物とCO2の削減に貢献”

創業203年目を迎えたガラス食器の国内量産メーカー、石塚硝子株式会社のSDGsへの新たな取り組み。

石塚硝子株式会社

■サーキュラーエコノミーの観点から、廃棄される卵殻(卵の殻)を、ガラス原料へ再利用する取り組みを始めました。
■当社で製造しているガラス食器に使用している 4つの主原料(けい砂・ソーダ灰・石灰石・カレット)のうち、石灰石の一部を代替使用します。
■SDGsへの貢献(SDG12の「つくる責任つかう責任」、SDG13の「気候変動に具体的な対策を」)

創業203年目を迎えたガラス食器の国内量産メーカーである、石塚硝子株式会社 ハウスウェアカンパニー(本社:愛知県岩倉市)は、2022年2月から廃棄物削減とCO2削減を目的として素材の選定から見直し、より環境に負荷のかからない原料の使用へと変更致しました。

■サーキュラーエコノミーの観点から、廃棄される卵殻(卵の殻)を、ガラス原料へ再利用する取り組みを始めました。
卵加工会社から副産物として日々発生し、多くが廃棄物となっている「卵殻」に着目。ガラス製造における炭酸カルシウム(石灰石)の一部代替としての産業利用を業界で初めて実現しました。
当社岩倉工場で生産している一部のガラス製品について運用を開始しており、年間使用する石灰石のうち、100トン程度の置換を見込みます。
今後も引き続き検討を行い、卵殻の利用率向上を進めます。元来天然物やリサイクル原料から作られ環境にやさしい素材であるガラスに、更に卵殻を有効利用することで廃棄される資源を減少させ、環境への負荷をより一層低減しサーキュラーエコノミーへの貢献を推進して参ります。

卵殻をガラス原料に
廃棄される卵殻をガラス原料に再利用

■当社で製造しているガラス食器に使用している 4つの主原料(けい砂・ソーダ灰・石灰石・カレット)のうち、石灰石の一部を代替使用します。
 ※ 当社製造のガラス食器は一般的なソーダライムガラス製です。
現在、日本では年間約26万トンの卵殻が排出されています。このうち土壌改良剤などの形で再利用されているのは2、3割程度で、残りの約8割は費用をかけて産業廃棄物として処分されています。
近年のSDGsや脱炭素等の環境問題に関連したESG経営への社会的関心の高まりに対して応えて行くべく、廃棄物である卵殻に着目しガラスの原料として使用するために鋭意研究開発を行った結果、実用化に至りました。

4つの主原料(けい砂・ソーダ灰・石灰石・カレット)及び卵殻
4つの主原料(けい砂・ソーダ灰・石灰石・カレット)及び卵殻
粉砕された卵殻
粉砕された卵殻

■SDGsへの貢献
本取り組みをもって、SDG12の「つくる責任つかう責任」、SDG13の「気候変動に具体的な対策を」等へ貢献。
12 つくる責任つかう責任
・従来廃棄されていた卵殻を原料として使用することで、環境負荷を低減。
・卵加工工場から卵殻を廃棄物として処理した場合の排出を削減。
13 気候変動に具体的な対策を
・卵殻を1トン使用すると、既存の石灰石よりも約180kgのCO2を削減することが可能(当社算定値)。
 これは、樹齢50年の杉の木約13本分のCO2年間吸収量に相当します。

SDG12 つくる責任つかう責任
SDG12 つくる責任つかう責任
SDG13 気候変動に具体的な対策を
SDG13 気候変動に具体的な対策を

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