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2023.10.06

廃棄家具のアップサイクルに挑戦!循環型社会を目指す

大学院生とともに加工・流通方法まで視野にデザインしたオフィス家具を制作

株式会社コクヨロジテム

株式会社コクヨロジテム(本社:大阪府/代表取締役:松浦鉄男)は、循環型社会を目指す取り組みとして、京都工芸繊維大学所属の学生と共に廃棄家具のアップサイクル(*1)に挑戦しました。10月からコクヨグループではサステナブルな活動が本格始動しています(*2)。アップサイクル後の作品については、全社員でサステナビリティ意識を高めることを目的としたコクヨグループ主催のイベント「Sustainable Academia weeks」(*3)や、社外への物流業界の魅力発信を目的としたコクヨロジテム主催のイベント(*4)での公開を予定しています。

■開催背景

 現在地球温暖化・環境破壊が深刻な問題となっており、環境に配慮した取り組みは企業の社会的責任となっています。

 コクヨロジテムは、コクヨグループが目指す循環型事業の一翼を担っており、「捨てない社会」を目指して不要な家具の引き取り事業を行っています。そこでは、引き取った家具を中古家具として再販売し(リユース)、再販売できないものは分別し再資源化する(リサイクル)など、捨てないための工夫を行っています。しかし、廃棄されてしまうものがあるのも事実で、まだ使える可能性のあるものを廃棄してしまうことに対して「もったいない」と感じていました。

 そこで、「廃棄家具を用いて新しいものを生み出してみたい」という京都工芸繊維大学所属の学生とともに、廃棄家具のアップサイクルに挑戦することにしました。

■取り組み内容

 本取り組みでは、コクヨロジテムが回収した廃棄チェアの脚羽を使用して、京都工芸繊維大学Giiデザインユニット所属の学生2名(藤田遼雅、亀田海里)がオフィス家具をデザイン・制作しました(*5)。

 制作にあたって、学生2名はコクヨロジテムの配送センターで廃棄家具の見学や社員との交流を行い、想像していた問題点と現場で起きている問題点の差異や、現場に足を運び、人の話を聞いて設計することの大切さを学びました。

 また、アップサイクルのプロジェクト全体を通して、学生は単にデザインするだけでなく加工・流通の仕方まで視野に入れてデザインする視点を身につけ、コクヨロジテムはそのような学生の視点に触れ、サプライチェーンの上流であるデザインに、下流である物流も影響力を持てるのだと改めて認識することができました。

■今後の展望

廃棄家具のアップサイクルを企業として事業化するには品質保証等の課題も残りますが、今後コクヨロジテムはコクヨグループ内で連携を取りながら、「捨てない社会」・循環型社会を目指す取り組みの可能性を模索していきます。

*1 廃棄物や不要になった製品を、より価値のある新しい製品に生まれ変わらせること。

*2 https://www.kokuyo.co.jp/newsroom/news/industry_other/20231002cs1.html

*3 10月3日~10月18日にコクヨ品川オフィス(東京都港区)とコクヨ大阪本社(大阪府大阪市東成区)にて同時開催される社内向けのイベント。循環型社会やWell-Being向上などを目指す取り組みやその意義についての理解を促すために、外部有識者と役員のセッション、展示、ワークショップ等を行います。

*4  11月12日にコクヨロジテム南港倉庫(大阪府大阪市港区)で開催予定です。社外の方に物流業界を魅力的に感じてもらうために、循環型社会を目指す取り組みや物流センターの業務についてご紹介します。

*5 販売は行っておりません。

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