【岐阜県高山市】外ヶ谷水力発電所が竣工


奥飛騨水力発電株式会社の3 地点目の開発
シン・エナジー株式会
シン・エナジー株式会社(本社:兵庫県神戸市/以下、当社)と、地元企業との共同出資で設立した奥飛騨水力発電株式会社(本社:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷)が開発した「外ヶ谷水力発電所」(以下、本発電所)の竣工式を2025 年5 月27 日に執り行いました。
奥飛騨水力発電株式会社では、2020 年12 月に安房谷水力発電所、2023 年5 月に一宝水第一水力発電所をそれぞれ運開し、本発電所はそれらに続く3 地点目の発電所となります。奥飛騨地域の水力資源を活用し、同地域の活性化及び国立公園の便益向上に資する発電事業となることを目指して開発を進めてまいりました。


- 外ヶ谷水力発電所の特徴
安房谷水力発電所や一宝水第一水力発電所が水の「流量」を活かした発電所であるのに対し、本発電所は水の「落差(高低差)」を活かした発電所となっています。導入した水車発電機についても、発電所の特徴に合わせたペルトン水車を選定しました。
また、非常用小型発電機を備えており、災害時に系統が停電していても蓄電池を充電することが可能で、地域や、近隣の避難所のレジリエンス電源として使用できます。
- 開発から竣工に至る経緯
本開発は、3地点の事業全体を通して、発電事業で得られた収益の一部を地域に還元するという構想から、その公益性・地域貢献性を認められ、多方面から協力を頂くことができました。
また今回は、発電所の建設と同時に地域で使用する用水設備を設置しました。この設備は本発電所が立地する中尾町民が使用するもので、工事完了を以て中尾地区へ寄付いたしました。
これは、地域の活性化や産業の振興に資する発電事業を行うという当社の開発理念にも基づくものです。
- 今後の展望
本発電所の竣工により、奥飛騨水力発電株式会社としての第一期開発が完了しました。「地域一貫開発」を行ったことにより、地点調査・各種申請等に係る経費の低減に繋がり、地元企業からも協力が得られ、単発では実施が難しい地点の開発が可能になったと考えております。
今後については培った知見を活かして、第二期開発を推進し、更なる地域活性化に努めてまいります。
当社はこれからも、地域に適した水力開発を地域の方々と協働して推進することで、地域経済の循環や活性化、雇用促進に寄与する地域貢献型開発を推進してまいります。
■外ヶ谷水力発電所 プロモーション動画
https://youtu.be/I2kwQX9WyZs?si=ulAWLDJzVAisN3xz
■外ヶ谷水力発電所概要
発電所名 外ヶ谷水力発電所(ソデガダニスイリョクハツデンショ)
設置場所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾字下野谷442番8
河川名 神通川水系蒲田支川 外ヶ谷
有効落差 195.1m
最大使用水量 0.36 ㎥/s
最大発電出力 585kW
発電方式 流れ込み式
取水施設 既設砂防ダム利用したチロリアン取水
水圧管路 高密度ポリエチレン管 及び 鋼管
発電所 地上式
水車の種類 立軸ペルトン水車(6 射)
発電機の種類 三相誘導発電機
売電先 中部電力パワーグリッド株式会社(全量FIT)
設備設計 シン・エナジー株式会社
■シン・エナジー株式会社 https://www.symenergy.co.jp/
【本社】 兵庫県神戸市中央区御幸通8-1-6 神戸国際会館14 階
【代表者】 代表取締役社⾧ 乾 正博
【事業内容】 エネルギーを基軸とした地域のプロデュース&エンジニアリング再生可能エネルギー開発事業、新電力事業