墨田区のブランド認証事業『すみだモダン2023』お披露目!
墨田区産業観光部産業振興課
今年度の『すみだモダン2023』では延べ8社による9の活動が認証され、令和6年3月18日(月)に墨田区産業共創施設SUMIDA INNOVATION COREにて、発表会・認証式を開催いたしました。
認証式では、すみだ地域ブランド推進協議会理事長・水野 誠一氏から、受賞者代表の㈱谷口化学工業所・谷口氏へ認証盾が授与されました。ブランド認証を受けた活動を実践する事業者を、区は*「すみだモダンブルーパートナー」と認定し、今後共に区内産業・ものづくりブランドの向上を目指していきます。
*ロゴマークのカラーである「すみだモダンブルー」にちなんで呼称しています。
墨田区(区長:山本 亨)では、東京スカイツリーの誘致決定をきっかけに、江戸から続く「ものづくりのまち」としての産業ブランド力を国内外にPRする目的で、「すみだ地域ブランド戦略」を2009年から開始しました。主な事業として区内の価値ある商品や飲食店メニューをブランド認証し、これまでPRを行ってきました。
2021年9月からはその名称を「すみだモダン」としてリニューアルし、「商品そのもの」だけではなく、そのバックグラウンドにある事業者の「活動」にも光を当て、産業プロモーションを推進しています。
リニューアルした「すみだモダンブランド認証」では、事業者の「活動」及びそれに関連する「商品」を公募し、すみだモダンの理念との合致度を基準に、ブランド認証をしています。
■■すみだモダンについて■■
定義は「ものづくりを通して、未来のスタンダードを創造し、人々の幸せを育む活動」となります。
理念は以下の4つとし、これに合致する事業者の活動を「すみだモダン」と呼称します。
①未来への約束を果たす(持続可能性) ②知恵を集めて新しい価値を創る(共創性)
③粋な視点と遊び心を大切にする(独自性) ④様々な人の幸せなつながりを育む(多様性)
■■すみだモダン2023認証活動■■
- 【独自の発酵技術で未利用資源を活用し、サーキュラーエコノミーを構築する活動】
株式会社ファーメンステーション
概要:休耕田や耕作放棄地を活用して栽培した有機米、果物の搾りかすや食品ロス/ウェイストの未利用資源を、独自の発酵技術で付加価値ある原料や素材へアップサイクルする活動。
評価ポイント:独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる仕組みを構築し、価値あるものへと転換していく活動であり、社会への提言も行っている。
- 【自然環境保護と地域共生社会の実現を目指し、エゾ鹿革の製品を製造する活動】
株式会社二宮五郎商店
概要:獣害対策として捕獲されたエゾ鹿の革を利活用し、様々な革製品を製造する活動。独自の高いデザイン力と技術力によって、日用品のほかジビエを扱うレストランで使う数々の革製品を生み出し、その利益を地方に還元することで獣害対策に寄与している。
評価ポイント:エゾ鹿革の特長を生かし、価値ある革製品へと昇華することで、鹿革の魅力を訴求しながら社会への提言を行う活動である。
- 【まちのデザイン力を向上させる「すみだクリエイターズクラブTシャツ展」の活動】
すみだクリエイターズクラブ
概要:本区の魅力発信やクリエイターのスキル向上等を目的に、個性豊かなTシャツを製作し、展示する活動。
評価ポイント:多くの人に視覚的・感覚的にものづくりの魅力やデザインの奥深さを訴求しており、これをきっかけに区内の産業に関わりたい等の想いを持ったクリエイターが外部から入ってくるといった好循環も起きている。
- 【自然由来の原料からレザーケア用品を製造し、モノを大切にする心を育む活動】
株式会社谷口化学工業所
概要:シアバターやミツロウ等自然由来の原料から、革製品全般に使えるジェルやクリーム等を製造するとともに、それを使った手入れ方法をワークショップで広めていく活動。
評価ポイント:業界最古の靴クリームメーカーとして、製法へのこだわりは守りつつ、サステナブルと環境保全を意識した活動を首尾一貫して実践している。
- 【鎧兜の伝承製法とデザインを生かし、日本の伝統文化を身近に感じる製品を製造する活動】
株式会社甲人
概要:鎧兜の製造技術を活用し、現代の人々が日常使いできる商品を製造する活動。独自の技術を生かした商品を製造し、古来からの文化と伝統技術に現代の人々が想いを馳せる機会を創出している。
評価ポイント:先代からの独自の製造技術を継承し、鎧兜の製造業界で一定のブランドを確立させている本事業者は、国内唯一の女性甲冑師であり、東京都優秀技能者(東京マイスター)にも選出されている。
- 【東京手描き友禅の技法と現代技術を活用し、サステナブルな製法でTシャツを製造する活動】
キップス株式会社
概要:東京手描き友禅の魅力と持続可能なファッションを伝えるため、独自のアパレル製品を製造する活動。製品デザインには、東京手描き友禅の絵師が描いた絵を採用し、それをデジタル化して印刷することで日本の伝統技法の魅力を伝えている。
評価ポイント:東京手描き友禅を現代のプリント技術を活用し、Tシャツというカジュアルな領域に落とし込んでいる点は独創的で、100年企業でありながら柔軟な発想を兼ね備えている。
- 【日本の伝統技法「網代編み」を革製品に表現し、古来の文化やデザインを現代に伝える活動】
株式会社二宮五郎商店
概要:笠や籠など、薄く細く加工した竹を縦横に編み込む「網代編み」を革で再現した製品を製造する活動。実際に革を編み込んでいるわけではなく、型押しによってそれを忠実に再現しているものである。
評価ポイント:古来の網代編みを型押しによって忠実に再現した革製品の製造活動であり、希少価値が非常に高いと考えられる。
- 【独自の研究による製品作りと美術館での展示を通じて、「和ガラス」の魅力を伝える活動】
廣田硝子株式会社
概要:本区の地場産業であるガラス産業を「和ガラス」の伝統製法と魅力の訴求を通じて、長く守り続けていく活動。同社内に開設されている「すみだ和ガラス館」においては、創業時から収蔵する貴重な文献や多様なガラス製品の展示も行い、ツアー客なども含めて多くの人々が来館している。
評価ポイント:大量生産でのガラス製造が主流の現在でも、江戸切子や江戸硝子職人による伝統製法を継承しつつ、現代の生活に合った商品を提案し続けている。
- 【クリエイティブな発想とサステナブルな製法で、独自のアパレル製品を製造する活動】
株式会社エー・ディー・ピー
概要:ファッション産業による環境負荷の軽減へのチャレンジとして、新しい価値を伝えるリメイク・リサイクル製品を製造する活動。規格外生地や中古衣料の活用のほか、障害者アートの採用等、クリエイティブな発想にあふれる商品を製造している。
評価ポイント:規格外の高級ちりめんの活用や障害者アートの採用のほか、クリエイティブな古着のリメイク等、独自性の高い活動を幅広く実践しており、業界や他事業者へポジティブな刺激を与えうる。
■■すみだモダン2023認証審査員8名(すみだ地域ブランド推進協議会理事/外部招聘審査員)■■
■■すみだモダン ブランド認証展2023■■
「すみだモダン2023」に認証された活動・商品をお披露目します! HP: https://coto-mono-michi.jp/
日程:2024年3月19日(火)~3月31日(日)
時間:12:00~19:00 定休日:3月26日(火)・3月27日(水)
(※最新情報は店舗のFacebookにてご確認ください。)
会場:コトモノミチat TOKYO(東京都墨田区業平4-7-1 1階)
アクセス:東京メトロ 東京メトロ半蔵門線
「押上(スカイツリー前)駅」B1出口より徒歩2分
■■すみだモダン2023ブランド認証POP UP■■
すみだモダン認証商品の購入ができます! HP: https://gds.tokyo/
日程:2024年3月19日(火)~3月31日(日)
時間:11:00~20:00
会場:GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA丸の内店
(東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE丸の内3階)
アクセス:丸ノ内線「東京駅」より地下道直結、JR「東京駅」丸の内南口より徒歩約1分、都営三田線「大手町駅」より徒歩約4分